
2025MOCOPLA万博
今年の夏、モコプラでは「モコプラ万博」を開催しました。
「万博」と聞くと、多くの方は大阪での大きなイベントを思い浮かべるかもしれません。
しかし、遠くまで出かけるのはなかなかむずかしいもの。
そこでモコプラでは、子どもたちが身近な場所にいながらにして、世界の文化や歴史、食べ物を楽しく体験できるようにと考え、この「モコプラ万博」を企画しました。
今回のテーマは、カナダ、シンガポール、フィリピンの3つの国。
子どもたちはワクワクしながら、イベントを通して世界を旅するような学びを体験しました。
① カナダ
最初に取り上げたのは、雄大な自然を誇るカナダです。
「カナダといえば?」と問いかけると、「雪」「氷」「オーロラ」など、自然をイメージした答えが次々と返ってきました。
子どもたちにとっても、カナダは“自然の国”として印象が強いようです。
そんなカナダの代表的な特産物の一つが「メープルシロップ」。
“メープル”という言葉がカエデの木を意味することを知ると、「木の名前だったんだ!」と驚きの声があがりました。
普段、パンケーキやアイスにかけて楽しんでいる甘いシロップが、実は大自然の恵みからできていると知ることで、身近な食べ物の背景にある文化や自然に目を向けるきっかけになったようです。
また、カナダで人気のお菓子も紹介しました。
色鮮やかなパッケージや、日本ではあまり見かけない種類に「食べてみたい!」「これは甘そう!」と興味津々。
食文化を入り口に異国を知ることができるのは、子どもたちにとって楽しい学びの一歩になりました。

② シンガポール
次に学んだのは、アジアの都市国家シンガポールです。
国旗を見ながら、その赤と白の色には「普遍的な兄弟愛」「純粋さ」などの意味が込められていることを紹介すると、「国旗に意味があるなんて知らなかった!」と驚きの声があがりました。
普段はただ“国のしるし”として見ている旗にも、その国の歴史や理想が詰まっていると知ることができました。
さらに紹介したのは、シンガポールのシンボル「マーライオン」。
ライオンの頭に魚の体を合わせたユニークな姿に、子どもたちは大盛り上がり。
「どうして魚なの?」「海に住んでるの?」と次々に疑問が飛び出しました。
マーライオンが「漁村から発展した国の歴史」と「ライオン発見の伝説」をあわせ持つことを知ると、「かっこいい!」「本物を見てみたい!」という声があがり、想像力を大きく広げる体験になったようです。
③ フィリピン
最後に紹介したのは、多くの島々から成り立つフィリピンです。
フィリピンでは「フィエスタ」と呼ばれるお祭りが盛んで、地域ごとに個性豊かに行われています。
カラフルな衣装やにぎやかな踊りの映像を見ると、「楽しそう!」「出てみたい!」と子どもたちの目が輝きました。
今回はその中でも「バンブーダンス」に挑戦しました。
竹の棒をリズムに合わせて打ち鳴らし、その間をタイミングよくステップするダンスです。
「足をはさまれそうでこわい!」と最初は不安そうだった子どもたちも、実際にやってみると次第に笑顔に。
うまく跳ねられると大きな拍手が起こり、失敗しても笑い合いながら、会場はとてもにぎやかになりました。
「むずかしいけど楽しい!」「もっとやりたい!」という感想がたくさん聞かれ、文化を体験する喜びを実感できた時間になりました。

世界の味を体験!
学びのあとは、各国のおやつを試食しました。
カナダのメープルシロップをクラッカーにかけて味わうと、「甘いけど香ばしい!」と驚く声が。
シンガポールのカヤジャムやフィリピンのチョコレートも試して、「日本のとちがう!」「クセになる味!」と新しい味覚を楽しんでいました。
味を通して文化を知る体験は、子どもたちにとって特に印象深いものになったようです。
学びを通して広がる世界
今回の「MOCOPLA万博」を通じて、子どもたちは「国ごとに文化や歴史がちがうこと」「その国ならではの食や楽しみがあること」を体感しました。
そして、「もっと知りたい!」「いつか行ってみたい!」という気持ちが芽生え、学びが次の探究心につながっていることを実感しました。
普段の生活の中ではなかなか触れることのない国々を体験的に学ぶことで、知識だけでなく心の豊かさも育まれたと思います。
これからもMOCOPLAでは、子どもたちが世界を楽しく知り、自分の視野を広げられるような活動を続けていきたいです。
