MOCOPLAレッスン紹介【美術】

今回はモコプラのレッスン、「美術」についてご紹介します。1回のレッスンは60分です。

開講日開講時間
水曜日16:15~17:15 残席僅か
目次

指導で気を付けているポイント

☑美術的技術を伝える                                ☑子どもの創造性を尊重する

授業を始める前に、その日のレッスンで行う技法を話すようにしています。

例えば、「スクラッチをやるよ」と話すと、子ども達の頭に『??』が浮かび上がります。その後に、「ひっかき絵をやるよ」と話すと、「保育園でやったことある!」「黒く塗るやつでしょ?」と声がたくさん挙がります。保育園や幼稚園では、「ひっかき絵」「貼り絵」「合わせ絵」のように、子ども達に馴染み深い言葉で説明することが多いと思います。モコプラでは、楽しい美術の時間にも学びを取り入れられるように、一段階上の美術技法で説明をしています。

先日、「今日は美術で何をやったの?」と質問すると、「スクラッチ!絵を描いてから黒く塗って、楊枝でひっかいたの!」と、しっかり技名法を使って説明をしてくれていました。

また、子どもの創造性を尊重して、レッスンを進めています。前回のレッスンでは「クレヨンと色鉛筆でお絵描き」を行ったのですが、後半になり、Tくんがスクラッチをし始めました。2.3枚ほどお絵描きも終わっていたので、見守ることにしました。

終わったころTくんに「何描いたの?」と聞くと、「お魚だよ!魚の図鑑にカラフルな魚がいて、描いてみた!」と言っていました。確かに、暗闇にいる青と黄色の魚だな、と感心してしまいました。

アカマツカサのなかま
デカルコマニー作品

前回のレッスンの様子 ~クレヨンと色鉛筆でお絵描き~

前回の美術教室では、クレヨンと色鉛筆を使ってお絵描きをしました。クレヨンや色鉛筆を使ってお絵描きをするねらいとしては、以下の2つがあります。

☑色彩感覚を養う                                ☑混色について学ぶ

色彩感覚を養う

例えば、りんごといえば赤色。赤色と言っても、クレヨンの赤色そのままではありません。りんごの暗い部分には青や緑も混ざっているし、光の当たる部分には黄色や白などが混ざっています。

見たままに描くことは意外と難しい!

そのモチーフを表現するために、どの画材で、何色を使って、どのような塗り方で描けば良いのか…お絵描きは意外と頭を使います。想像通りの色を作れるようになるために、様々な色で表現しながらお絵描きをします。様々な色を使って絵を描いていくうちに、クレヨンの12色しかなかった世界からもっとたくさんの色の引き出しが生まれ、色鮮やかになっていきます。

授業の様子を見ていると、始めは一色でお絵描きをする子が多い印象です。「描き終わったから、もう1枚画用紙をください」と言う生徒が多いですが、2枚目を渡す前にまずは一緒に絵を見比べてみます。

「先生にはこの部分もうちょっと暗く見えるな」、「ここ赤色だけじゃないんじゃない?」等、ちょっとした声かけをすると、自ら閃いて絵に色を加えています。授業中は、物を見てどのように表現するかを思考し、描くことを自然に行えるように促しています。

絵に正解はありません。リアルに描く、抽象的に描く、アニメ調に描く…等、描き手によってそれぞれの描き方があります。 自分だけの表現を見つけ出してみてください。

混色について学ぶ

現実にある物や景色の色は、一色ではなく、様々な色が混ざり合っています。混色によって色を作り出すことは、絵の表現の幅を広げる第一歩になります。

クレヨンは、小さい頃から使う画材の一つです。慣れ親しんだ画材を使うことで、色について意識を向けます。

授業中に「薄めのオレンジ色を作りたい」という質問がTくんからありました。「オレンジ色と何色を混ぜれば良いのか、調べてほしい」とのことだったので、「色々な色を混ぜて、実験してみたらどう?」と声かけをしました。

早くお絵描きをしたいTくんは少し不服そうでしたが、様々な色を混ぜていくうちに、自分の思い通りの色を発見したようです。「できた!」と、とても嬉しそうな顔で教えてくれました。

このように美術のレッスンでも、自立学習できるように声かけをしています。

レッスンの様子


MOCOPLA(モコプラ)では、放課後を最大限学びの時間にするべく、キッズクラブ(学童保育)、レッスン(習い事)、スタディ(学習塾)の総合教育を行っています。
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記事監修者 橋本直子

執筆監修者 橋本直子(はしもと なおこ)

株式会社MOCOPLA代表取締役
一般社団法人日本教育メソッド研究機構(JEMRO)監事

教育実習時に教師は向いていないと思い、一般企業勤務後に寿退社。子育ての中で、子どもが言葉や数量感覚を獲得していく過程が面白く「子どもって面白い!育つとは?」と興味を持つ。行列ができる塾を経営しながら、男子3人を育てあげる。塾では高校生に数Ⅲまで指導していた理系女史。

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