入試体験談 佼成学園合格 Kさん| 四ツ谷 民間学童保育MOCOPLA

こんにちは。MOCOPLA(モコプラ)四ツ谷教室です。

MOCOPLA四ツ谷教室は、民間学童保育(キッズクラブ)を中心に各種習い事教室(レッスン)・学習塾(補習・中学受験・中学生個別)をおこなっている総合教育事業です。

今回は、学習塾(STUDY部門)での入試体験談をご紹介します。

目次

Kさんの入試体験談

本人より

この度、僕は幸いにも第一志望の佼成学園に合格することができました。これから第一志望校に受かるまでを話したいと思います。

ぼくが、佼成学園を受けた理由は、文化祭に行ったときにとても自由度が高い学校だという印象を受けたからです。

受験直前期は、勉強方法をいろいろと工夫しました。たとえば、学校や塾のない午前中は、頭が最も効率よく働くため、特に算数の問題を集中して解きました。逆に、夜は睡眠中に情報が脳の中で整理され、記憶として定着するそうです。そこで、寝る前は、社会や理科、国語の漢字や語句の知識といった暗記物に取り組みました。

やがて、受験本番を迎えます。

第一志望校の合格可能性は、五分五分か、ちょっと足りない感じです。そこで、塾の先生とも相談して、まずは、進学先を確保してから佼成にチャレンジする、という戦略をとることにしました。

午前中の試験は、やっぱり緊張しました。深呼吸をしたりして、緊張をほぐしました。午前・午後のダブル受験は、つかれました。家に帰ると、午前中に受けたK中学校の発表です。結果は合格。しかも特選クラスに合格しました。その後に発表のあった佼成学園は、不合格でした。ですが、第二志望校に受かったので、落ち着いて次の試験に向かうことができました。

そして2月3日。佼成の4回目です。この試験でついに合格することができました。とてもうれしかったです。

後輩へのアドバイス

①算数 問題を解くときは途中式を書いて、間違えたら、間違えた場所を確認できるようにする。

②国語 漢字を夜に勉強する

③理科 まとめノートを作り毎日復習する

④社会 まとめノートを作り毎日復習する

お母さまより

我が家の中学受験は2回目ですが、その大変さを、今回、改めて知りました。

息子は5年生の始めに、学校のクラスの友だちから「塾に来ないか」とのお誘いを受けたようです。それが受験するひとつのきっかけとなりました。さらに中高一貫校に通う姉にも勧められて、受験を意識し始めたようです。

しかし、これまで放課後は、毎日公園で遊ぶという日々です。勉強の基礎や習慣もだいぶ遅れていますし、いわゆる大手塾の勉強漬けのやり方は、息子に合わないことも分かっていました。でも、本人がやってみたい気持ちがあるのなら、挑戦してもいいのではないかと考えました。

MOCOPLAに入塾したのは、5年生の11月も末になってからです。入試まであと1年しかないという焦りがありました。入塾後、冬期講習に向けて、まずは算数の基礎を固めるため、個別の特訓授業を受講しました。塾に慣れるにつれ、どの教科も、徐々に受験の軌道に乗せることができたと思います。

MOCOPLAに通ったのは1年間ですが、先生方が基礎からしっかり叩き込んでくれたおかけで、勉強の仕方や思考力に身に付けることができました。塾生一人ずつを見て、その子のペースに合わせて指導してくれることは、少人数の塾ならではの強みだと思います。先生方には、本当に感謝しかないです。

息子はマイペースで、あまり感情も出さないタイプです。入試直前になっても、「第一志望校(佼成学園中)に受かりたい」という熱い思いが、傍からは感じられず、何とももどかしい日々が続きました。

2月1日は、安全策をとって、第二希望校(K中学校)を、午前中に受験しました。結果は、合格。特選クラスへの編入も認められました。しかし、午後に受験した第一志望校の試験は、不合格でした。

ただ息子は、やはり第一志望校に行きたい思いが強かったようです。受験が始まってからようやく、その熱い思いがこちらにも伝わってきた感じです。

2月1日、2日と、ともに午前・午後のダブル受験という、ハードスケジュールです。サポート役の大人でもくたくたになるのですから、主役である受験生の消耗は如何ほどでしょう。

それでも息子の、復習ノートを抱え、寝る直前まで最後の追い込みをする姿には、心を打たれました。あきらめず、最後まで粘ったのが良かったのでしょう。2月3日の試験で、念願の第一志望校に合格できました。

中学受験ということでいえば、ほぼ1年間の短距離走でしたが、本人にとっては、かけがえのない経験だったと思います。自分なりの勉強法を会得したことは、中学校に入ってからも、必ずや役立つことでしょう。

最後の2か月間、毎回の入試演習問題と、テスト等プリントの整理と見直しで力を付けたと感じました。また、寝る前に自分のまとめノートと四科のまとめを暗記する日課は、一日の締めとして良かったと思いました。

合格の日まで手を引いて歩いてきて、時に立ちどまって、時に塾の先生に抱っこしておんぶしてもらい、やっとスタートラインに辿り着いたように思います。いつの間にか、息子の身長は私を超えました。もうこどもじゃない、いいや、まだこどもですね。でも今度は一人で走るレースとなります。応援はしますが、もう抱っこはできません。

「よい~ドン」の合図はもうすぐです。「ほら、前を向いて、いってらっしゃい 」

担当講師より

志賀より

Kさんとのお付き合いは、結構、長いです。以前は、お姉さんの受験をお手伝いしました。寡黙な少女でしたが、「不言実行」タイプの、きわめて真面目な受験生でした。あまり手のかからない優等生です。弟のKくんは、ポテンシャルの高さは感じさせてくれるものの、受験生としての訓練度、という観点からすると、転塾してきた当時は、ほぼ「ゼロベース」といったところ。

これに関してちょっと一言。他塾の批判は控えたいところですが、今回のケースはあまりにひどかったので、記しておきます。

Kくんの通塾していた塾の、「テスト成績」なるものを、お母様から見せていただきました。失礼ながら、どの教科も「答案の体」をまったく成していません。事実上、0点です。思わず、頭を抱え込んでしまいました。とはいえ、先にも触れたとおり、K君本人の能力が低いわけではありません。授業に参加してもらったところ、理解力もありますし、板書を写す等、基本動作はしっかりしています。

そこで、本人に、「どうしたらこういう成績になるのか」と訊ねたところ、驚くべき答えが返ってきました。

端的にいえば、その某塾では、テキストで学習したところと、カリキュラムテストの出題範囲が、まったく一致していなかったとのこと。つまり、「塾で習っていない範囲のテストを受験させられていた」ということです。

これでは、力がつくわけがありません。このような塾が、数多、存在するとは思いたくありませんが、いわゆる「大手」に任せるのではなく、小規模塾での受験をお考えの場合、「塾選び」は重要です。保護者の方々も、「選球眼」ならぬ「選塾眼」を磨く必要がありそうです。

さて、Kくんの話です。「筋」がいいとはいえ、残された時間は一年間。やれることには自ずと限りがあります。

われわれが、まず、心がけたのは、「成功体験の積み上げ」です。漢字テストでもいい。計算チェックでも、文章題の数値替えテストでもいい。「こういうふうに学習すれば、こういう結果につながる」という点を、まずは本人にしっかり自覚してもらうところから、実質的な受験勉強をスタートさせました。

当初は、試行錯誤の手探り状態でしたが、1か月、2か月と経つうちに、本人なりに学習ペースを掴み、うまく歯車が回り始めた、というところでしょうか。とはいえ、「凝縮された一年間」です。つらい時期もあったはず。授業中に涙を流す場面もありました。

でも、第一志望校として佼成学園、それに準じる学校としてK中学校、と、具体的な目標が定まってからは、弱音を吐くことなく、頑張ってくれました。冬期講習を終えた段階での、われわれの手ごたえは、「合格可能性は、佼成学園3~4割、K中学校6~7割」といったところです。近年の、これら中堅校の人気ぶりからすると、もう少し数字を割り引かなければならないかもしれません。

ただ、両校とも、複数回受験の学校です。さらに、本人の性格的な要素(どちらかといえば、不安が先に立つタイプ)も加味して、2月1日午前は、第2志望のK中学校を受験しよう、という流れで、受験戦略を立てることにしました。このあたりの事情は、K君本人のコメントに語られているとおりです。

この戦略が功を奏しました。まずは進学先を確保したことで、心に余裕をもって、佼成学園にチャレンジできたのでしょう。時間はかかりましたが、2月3日午前の試験で、念願成就です。

入試状況について、ちょっと触れておきます。じつは今年の佼成学園は、「大ブレイク」した学校のひとつです。もとより、手堅い受験指導で定評のある学校ですが、国際基督教大学との連携が発表されたこと等もあり、志望人数を、大きく増やしました。

K君の頑張りを称えるためにも、データで、その一端を示しておきます。“激戦”ぶりが伝わってくると思います。

2月1日午後(特奨) → 22.2倍(受験者266・合格者12)

2月2日午前 → 4.8倍(受験者193・合格者40)

2月2日午後(特奨・GL)→ 12.7倍(受験者203・合格者6)

2月3日 → 4.7倍(受験者200・合格者43)

2月5日(特奨)→ 16.3倍(受験者179・合格者11)

もう1点、触れておきたいことがあります。それは、佼成で×をもらいながらも、受験回数を重ねながら、受験期間中に、さらに学力をつけていったであろう、ということです。とくに男の子に顕著ですが、エンジンがかかってからの小学生のパワーには、塾講師の側が圧倒されてしまうことも、しばしばです。

通常の志望校判定模試は、12月初めには終わります。でも、ある意味、勝負はそこからです。お子さんの状況にもよりますが、波に乗った受験生なら、東京入試直前期には、「12月の模試偏差値+5~10」くらいの数字は持っているものです。受験が始まってからも、学力は伸長しつづけます。

こうした「目に見えない要素」も考慮に入れつつ、最終的な受験ラインを組んであげてほしいと、願っています。

とはいえ、これで「ジ・エンド」ではありません。佼成進学後も、少なくとも「学年上位3分の1」をキープすることを目標に、充実した中高6年を過ごしてほしいと思います。K君、しっかりやれよ! 


MOCOPLA(モコプラ)では、放課後を最大限学びの時間にするべく、キッズクラブ(学童保育)、レッスン(習い事)、スタディ(学習塾)の総合教育を行っています。
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記事監修者 橋本直子

執筆監修者 橋本直子(はしもと なおこ)

株式会社MOCOPLA代表取締役
一般社団法人日本教育メソッド研究機構(JEMRO)監事

教育実習時に教師は向いていないと思い、一般企業勤務後に寿退社。子育ての中で、子どもが言葉や数量感覚を獲得していく過程が面白く「子どもって面白い!育つとは?」と興味を持つ。行列ができる塾を経営しながら、男子3人を育てあげる。塾では高校生に数Ⅲまで指導していた理系女史。

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