MOCOPLAレッスン紹介【そろばん】

今回はモコプラのレッスン、「そろばん」についてご紹介します。1回のレッスンは60分です。

開講日開講時間
月曜日16:15~17:15 満席
17:30~18:30 残席僅か
木曜日16:15~17:15 満席
17:30~18:30 余裕あり
目次

そろばんの特徴

使用教材

授業では、一般社団法人ちいさな成功体験推進の教材を使用しています。20級から1級まで、全27冊あります。級ごとに色別に分かれており、1ページ目には「これからどのような練習をするのか」が書かれていて、小学生だけでなく幼児さんにも分かりやすい作りになっています。

そろばんテキスト
そろばんテキスト1ページ目

指導で気を付けているポイント

3.4年生になって、中学受験に集中出来るように、また、算数で計算力を有効に使ってもらうためにも、5年生を迎える前に珠算3級、暗算2級は、取得してもらいたい!!

その目標を常に念頭に置きながら、毎回指導しています。

珠算

☑頭で計算せずにそろばんを使っているか☑指の動かし方が正しか

計算が得意な子に多いのですが、そろばんを使っての計算はかえって時間がかかり面倒くさがる子もいます。

そのようなお子さんには、「計算が良く出来る事は知っているけれど、これは指の練習です。指の動かし方を覚える為の練習ですよ。」「難しい計算が出来るようになるために、指を動かす練習をしましょう」と伝えます。

暗算

☑頭のなかに珠が描かれているか                                   

そろばんを習っているからといって、暗算ができるようになるわけではありません。簡単な一桁の計算の時から、声をかけながら、頭に珠が描かれているかを確認します。

描くことが難しい子は、一緒に指を動かしながら、何度も頭に描く練習をします。暗算力が鍛えられる事で初めて受験勉強や仕事に活きてきますから、MOCOPLAでは暗算をしっかり指導しています。

そろばん検定について

そろばん検定は現在、2ヶ月に1回実施しています。次の検定は5月28日(土)です。

そろばん検定については、以下の記事をご参照ください。

9月のそろばん検定

レッスンの様子

新小3のAちゃん

そろばんを習っているA子ちゃんは、4月に小学3年生になりました。

1年生から始めて、1日1時間、週2回の練習ペースです。自宅に教材を持ち帰った事は、今まで一度もありません。まる2年が経ち、先日準5級に進級しました。長期休暇も含めて、自宅でまったく練習していない事を考慮すれば、順調な進み具合です。それでも、ずっと順調満帆だったわけではありません。

A子ちゃんは、とても素直なお子さんです。指導も素直に受けてくれますし、わからない時にわかったふりをする事もありませんから、指の動かし方も綺麗ですし、間違いもほとんどありません。けれども、やりたくない気分の時にも、自分に正直です。練習しなかったり、絵を描いていたり…。

そんな彼女が準6級に進級した時に、わり算の種目が、割る2桁になりました。1桁の数で割る時には、直ぐに理解が出来ました。商をたてて、かけて、引く。2桁の数で割る時になると、かけて、引くが2回になります。そしてまた、新しい商をたてて、かけて引く。もう頭の中は、ゴチャゴチャです。一緒にやると出来るけど、1人で計算すると、途中で混乱してしまう…。

「もうっ!やりたくないっ!嫌い。大嫌いっ!」

1ヶ月以上、彼女はわり算の問題を解こうとしませんでした。

私は待つ事にしました。彼女が、やってみると言い出すまでは、かけ算と見取り算、そして暗算だけをやらせます。とうとう、準6級のテキストが、わり算以外はすべて終わってしまう…そう思った頃、仲の良いB子ちゃんが準6級に進級しました。わる2桁のわり算にトライします。B子ちゃんは、混乱しながらも1問ずつ解いて、そのままテキストのわり算も始めました。

その次のレッスンの時からです。A子ちゃんは、自分から言いました。

「わり算をやってみる!」

そろばんは、個別の指導ですが、集団でレッスンする意味はここにあります。刺激し合える友人と共に成長していくのです。A子ちゃんは、しばらくやっていなかったので、やり方を忘れてしまっています。もう一度教えます。やっぱり途中で、ちょっと混乱します。でも今回のA子ちゃんは、諦めませんでした。自分が納得いくまで教えてもらったら、あとはスイスイと計算していきます。たまにわからない問題があっても、癇癪を起こす事もありません。

次に進んだ6級は、わり算の戻し算が出てきます。戻し算は、わる2桁の1の位が引けない時に、最初にたてた商を1つ小さい数字に戻して、わられる数にわる2桁の10の位の数を戻して計算し直す方法です。今度は、混乱…しなかった!ゆっくり考えながら、理解して進めます。

6級のテキストは、かけ算とわり算が準級の倍の問題量です。やってもやっても終わらない…そう感じて、ちょっと嫌になる頃ですが、A子ちゃんは自分のペースを取り戻し、その時の気持ちに合わせて、練習していきました。6級が終わる頃、テキストには、絵もいっぱい描かれていました。

3年生になった4月、A子ちゃんは準5級の練習を始めます。

今度の戻し算は、大きい戻し算。わる桁も3桁になり、戻す値も、わる数の10の位と100の位をわられる数に戻します。指導する時に、『また混乱して嫌がるかな?』と不安になります。けれどもそれは杞憂に終わりました。

A子ちゃんは、指導を受けながら、1問ずつ丁寧に練習していきます。

練習問題を終えて、先生のチェックを待つ隙間時間にA子ちゃんは、新しく教えてもらう必要のないかけ算や見取り算を練習し始めました。先生が来てくれたら、わり算の答え合わせをしてもらって、次の練習問題を教えてもらう。隙間時間を上手に使いながら、A子ちゃんは、新しく教えてもらったわり算も含めて、準5級の第1回を全て100点で終えました。

子どもって、なんて素晴らしい成長を見せてくれるのでしょうか!!

☑時間を効率良く使えるようになった事

☑1時間、集中してそろばんの練習が出来るようになった事

私はとても感動して、A子ちゃんを褒めました。

さいごに

そろばんは、同じ時に始めても、進級の速度は、それぞれ違います。A子ちゃんのように、お教室だけでの練習の子もいれば、自宅に持ち帰って復習する子もいます。頑張って努力していても、1.2回休むと、お友達に先を越されてしまって、やる気を失う子もいます。その時、どのような声掛けをすれば良いのか?子ども達の性格も考慮して、前向きな気持ちになれるような声掛けをいつも考えます。

準5級から、3級迄のテキストは、5冊です。1冊20回。1時間の練習で1回ずつ終わらせると、10週で1級進む計算になります。長期休みに練習出来ない事も含めると、3年生の終わりには、3級に進級しているか、いないか?夏休み前には、「3年生のうちに3級を目指そう!」という目標をA子ちゃんにもB子ちゃんにも伝えようと思います。

授業中の様子1
授業中の様子2

MOCOPLA(モコプラ)では、放課後を最大限学びの時間にするべく、キッズクラブ(学童保育)、レッスン(習い事)、スタディ(学習塾)の総合教育を行っています。
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記事監修者 橋本直子

執筆監修者 橋本直子(はしもと なおこ)

株式会社MOCOPLA代表取締役
一般社団法人日本教育メソッド研究機構(JEMRO)監事

教育実習時に教師は向いていないと思い、一般企業勤務後に寿退社。子育ての中で、子どもが言葉や数量感覚を獲得していく過程が面白く「子どもって面白い!育つとは?」と興味を持つ。行列ができる塾を経営しながら、男子3人を育てあげる。塾では高校生に数Ⅲまで指導していた理系女史。

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