理科実験教室『隠れているものを観る、見えないものを観る。』

7月30日(金)理科実験教室「隠れているものを観る、見えないものを観る。」というテーマで2種類の実験をしました。

理科実験の始めに大切なことは

気温・湿度・天気を記録することです。

それらによって結果が変わることがあるからです。

今回の実験は、ワークシートと実験セットを配りおこないました。

その1「隠れているものを観る」(ペーパークロマトグラフィ-)

どんな実験?


紙のコーヒーフィルターを使って水性インクの成分を分離する実験です。

紙のコーヒーフィルターで作った短冊に水性ペンでマークし短冊の先端を水に浸けると毛細管現象で水性インクが上がってきます。

色成分の性質による上昇スピードの違いを利用し、分離するのを観察します。

実験のやり取り

先生「ねぇ、水って高いところから低いところに行くのに、なぜ上がってくるの?」
と質問を投げかけると、

3年生が「え~先生そんな事も知らないの!細いところは上がっていくんだよ。」答える。

先生「詳しくは高校の理科で出てくるからね。それまで待てない人は自分でお勉強してね。」

先生「色によって上がってくるスピードが違うのはなぜだろうね?」

これには3年生からの答えはない。

疑問を持ってすぐに正解が得られることもよいでしょうが、長年疑問に思っていた事が何かを学ぶ事で解決する楽しさは格別です。

今回の理科実験がその楽しさを味わうスタート地点になったら嬉しいですね。

色の分離を利用した作品つくりでは、それぞれが自分の作品を「想定」し「設計」し「やってみる」。

思い通りの結果になった子と予想と違う結果になった子がいました。

上手くできなかった子どもたちには、前日7月29日に出たノーベル賞受賞者の益川氏のニュースから『「失敗」を喜ぶ』を伝えました。

その2 「見えないのものを観る」

どんな実験?

ピロピロ棒を使って空気の流れを観察する実験です。

窓やドアを開けることで空気の流れがどう変化するのかを観察しました。

お天気等に左右されやすい題材を選ぶことを躊躇しましたが、換気が大切とされるコロナ感染拡大の状況を考え取り上げました。

ここでは「予想」し「測定」するを繰り返しました。

同じ窓なのに、違う位置にある窓やドアを開けた時の空気の流れが違う事に子ども達は???

《間違える》事を受け入れられない子もいますが、MOCOPLAでは「予想」が違う事を大切にしています。

「予想」が外れ「何故だろう?」を考える。これぞ理科実験の楽しさではないでしょうか?

お土産のピロピロ棒を使って自宅の空気の流れを観察した子もいました。

一日のまとめ

今回の理科実験では、ペーパークロマトグラフィ-を使い紙と水とで色を分けたり色によって伸び方が違う事、空気の流れの実験をおこないました。

目に見えないけど存在する物は空気の他にもたくさんあります。

初めての実験に子ども達は興味津々。

特にペーパークロマトグラフィ-の実験では、予想と結果の違いが面白かったようで、「やっぱり緑は伸びるんだよね」「全然違った~」など、周りの子達と楽しそうに共有していました。

『見て考えて予想して実験する』ことを通じて、色々な物に興味が広がる理科実験教教室になったのではないでしょうか?

今後も長期休みには、理科実験などのアクティビティを取り入れ、「科学的な物の見方」が出来るようにしていきたいです。

最後になりましたが、今回の実験を担当した代表の橋本が

「愛情」が測定できたら「私の愛情は足りていないのかも」と悩む親御さんが減るのにねと言っていたのが印象的でした。

目に見えないけど存在する物は空気の他にもたくさんあります。

「見えないものもある」と知っているだけで、心が軽くなるかもしれません。

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