9月のそろばん検定

目次

そろばん検定

試験って、大人も緊張しますよね。

これからの長い人生、子ども達はたくさんの試験を経験していきます。

受験の際に伴う緊張感を、検定などの回数を重ねることで、気持ちを上手にコントロール出来るようになって欲しい。

その思いを込めて、MOCOPLAでは検定試験を実施する際に、意図的に緊張感のある環境を作り出しています。

検定前の様子

子ども達には、検定前の準備や心構えも伝えます。

➀ 席を確認したらトイレを済ませる事

② 必要な物だけ(そろばん、文鎮、鉛筆2本)を机の上に出す事

③ おしゃべりをしないで静かに待つ事

④ 算盤の珠を弾いて指を温めておく事

検定の様子

いよいよ検定スタートです。

目の前にいる人はいつもの先生ではありません。

子ども達の 全く知らない検定監督者になりきり、淡々と検定を進めていきます。

いつもと同じ安心安全のMOCOPLAの教室ですが、 子ども達にも緊張感は伝わるようです。

毎回、高い集中力で頑張ります。

普段の実力を出し切れるかな?他人になりきっている検定監督者も内心ドキドキしながら見守ります。

受検者について

2021年9月の検定では、12名の子ども達がチャレンジしました。

2021年10月現在珠算3級の合格者2名、暗算2級の合格者1名。

3名ともとても練習熱心です。

高学年になって、中学受験に集中出来るように、そして受験の算数で計算力を有効に使ってもらうためにも、5年生を迎える前に珠算3級、暗算2級は、取得してもらいたい!!

暗算は1級まで取れたらベストです。

その目標を常に念頭に置きながら、毎回指導しています。

レッスンの様子

MOCOPLAは第2の家庭を目指しています。

子ども達は下校後くつろぎ、時には甘えてくることも多いですが、レッスン(習い事)の時間はけじめをつけて、メリハリのある指導を行っています。

キッズクラブに通っている子ども達のほとんどは、そろばんも教材も置いて帰ります。

週に1回か2回の授業中だけの練習ペースでは、目標まで到達するのは至難の技です。

3級以上を取っている子は、自宅での練習もがんばって取り組んでいます。

 

指導で気をつけているポイント

珠算編

ハイスピードで指導しながらも気をつけている事は、そろばんを使わずに頭で計算してテキストを進めている子がいないか、という事です。

計算が得意な子に多い事例です。

習ったばかりの指を使うそろばんは、時間がかかって面倒なようです。

そんな時は必ず、「〇〇さんは計算が良く出来る事は先生も知っていますよ。でも、これは指の練習です。答えが合っていれば良いのではなく、 指の動かし方を覚える為の練習です。」と伝えます。

しかし、計算が得意な子ども達は、これでは納得しません。

難しい級のテキストを持ってきて、「これを頭の中の計算で出来ますか?この計算が出来るようになるために、今は面倒くさくても指を動かす練習をしましょう」と伝えます。

計算が得意な子ども達は、ここでようやく納得するのです。

納得しポジティブに取り組んでくれると習得も早いです。

暗算編

もう1つ気をつけている事は、暗算の指導です。

そろばんを習っているからといって、暗算ができるようになるわけではありません。

そろばんの暗算は頭の中に線を1本引いて、そろばんの珠を思い浮かべて動かしていきますが、この珠が上手く頭に描けない子がいます。

最初の級は、簡単な一桁の計算ですから、頭にそろばんを描かなくても計算出来てしまう子も多いのです。

暗算を始めた時に、声をかけながら、頭に珠が描かれているかを確認します。

出来ない子には一緒に指を動かしながら、何度も頭に描く練習をします。

ここでしっかり練習をすると、写真のような3桁の数字10個の暗算ができるようになります。

暗算力が鍛えられる事で初めて受験勉強や仕事に活きてきますから、MOCOPLAでは暗算をしっかり指導しています。

さいごに

子ども達に教えていると、一人一人の個性や特性が見えてきます。

素直に吸収し一つ一つ確実にこなしていく子、能力は高いのに緻密さに欠ける子、せっかちで先に先にと進めたがる子、自立して練習出来る力があるのに甘えん坊で中々進まない子、暗算が得意な子、不得手な子、読み上げ算が得意な子、見取り算が得意な子・・・

お迎えに来られた保護者の方とお会い出来る時には、なるべく練習時の様子をお伝えしております。

子ども達の特性を共有する事で、より良い指導に繋がると思うからです。

見取り算より読み上げ算が得意な子は、目からの情報より、耳からの情報をより確実に捉えやすいと推測されます。

これを学習に応用した場合、暗記する時は書いて覚えるよりも音読して耳で聞きながら覚えていく方が成果が出るかもしれません。

そろばんの授業を通して見える子ども達の個性をお伝えする事で、子ども達の成長や子育てのお手伝いをする事が出来れば、嬉しく思います。

 

 


MOCOPLA(モコプラ)では、放課後を最大限学びの時間にするべく、キッズクラブ(学童保育)、レッスン(習い事)、スタディ(学習塾)の総合教育を行っています。
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記事監修者 橋本直子

執筆監修者 橋本直子(はしもと なおこ)

株式会社MOCOPLA代表取締役
一般社団法人日本教育メソッド研究機構(JEMRO)監事

教育実習時に教師は向いていないと思い、一般企業勤務後に寿退社。子育ての中で、子どもが言葉や数量感覚を獲得していく過程が面白く「子どもって面白い!育つとは?」と興味を持つ。行列ができる塾を経営しながら、男子3人を育てあげる。塾では高校生に数Ⅲまで指導していた理系女史。

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