「附け打ちと日本舞踊」体験

日本の伝統芸能・歌舞伎を支える技術のひとつである「附け打ち」を体験!役者さんの動きに合わせて、バタバタバタ、バッタリ!また歌舞伎の音楽に合わせて役者になって動いてみましょう!

講師の先生は

「附け打ち」:国内外での大歌舞伎公演を中心にご活躍中の“附けの會”山崎徹先生 附けの會、伝統芸能、歌舞伎、KABUKI、附け打ち、講座、ワークショップ、技術支援 | 附けの會 | 日本

「日本舞踊」:花柳都弥葵先生 花柳都弥葵日本舞踊教室

目次

初めに

自宅に和室が無いご家庭も多く、先ずは和室でのご挨拶のご指導。
一旦座布団から降りて、両手で三角を作り頭を下げる。
先生の背筋が伸びているのでそれを見習って、子ども達もとっても綺麗なご挨拶ができました。

歌舞伎を観た事がない子ども達、どんな反応をするのか少し不安でしたが、冒頭”附けなし” と ”附けあり”の違いを感じてもらうために、花柳先生が”附けなし”で、見得のポーズを取ったところで、子ども達の中から「かっこいい!」という言葉が思わず漏れました。附けなしでも充分かっこいい見得ですがそこに“附け”が入る事で力強く更にかっこ良くなるという事を体感。
その後先生が、男の人・女の人・子ども・狐、それぞれの動きと附けの違いを実演。普段はあれこれ気が散りやすい子も一生懸命に観ていました。

歌舞伎の音楽に合わせて附け打ち

附け木(付け板を打つ拍子木の様なもの)は遠目では直方体ですが角の一箇所が丸く削られていてその部分を付け附け板に付けて打つ。西洋音楽のリズムとは違う拍子ですが、何回か繰り返すうちに音楽だけだはなく踊りの動きを見ながら打てる様になりました。

“呼吸を合せる”これはどんな場面にも大切な事ですね。今回の体験が子ども達のこれからに活きてくるでしょう。

附けで踊ってみる

歌舞伎の代表的な表現の幾つかをコンパクトにまとめた音楽に合わせて、踊ります。
歩く・小走り・だんまり(暗闇)・妖怪に引っ張られる・見得。子どもたちの動きに合わせた山崎先生の附けで、役者さん気分を味わいました。
音楽だけでなく附けがあることで、場面の表現がより立体的になることが体感できました。そして、バタバタバタ、バッタリ!と見得が決まった時の気持ちいい感覚!!
役者側・附け打ち側、両方を体験するからこそ得られる感覚です。

日本舞踊

舞扇の説明を受け、実際に開いてみる。左手で支え右手の親指で扇の親骨を押すのですがなかなか開きません。無理やり左右に引っ張る子がいて、扇を壊すのでは!と心配した場面もありましたが、最後は皆きれいに開くことができました。
舞扇を使って、雨・雪・月・盃・徳利・開花 等の表現。子どもなりに自分の思う表現を舞扇を使って動かしていました。
子ども用に編集された短い曲を使って踊りのお稽古です。様々な動きがあるのですが、先生の動きを真似てななんとか形になりました。

都弥葵先生の「より美しく見える」という言葉が印象的でした。日常生活でも「より美しく見える」所作の子どもたちであって欲しいと思います。

翌日

今回は子どもたちの中から出てきた企画ではなく、大人が是非体験して欲しいという思いで開催しました。講座中は楽しそうにしていた子どもたちですが、どんな風に残っているのだろうか?と、少し不安に思っていたのですが、講座翌日の自由時間に折り紙で「舞扇」を作っている子がいました。講座の余韻を楽しんでいる様子に企画してよかったなと嬉しく思っています。

MOCOPLAは、子ども達が幸せであってほしい・幸せな大人になってほしい、という思いで日々活動しています。「幸せ」の定義は様々ですが、その一つに引き出しの多さが挙げられると思います。今回の講座で引き出しが一つ増えたのではないでしょうか?映像や本で引き出しを増やすことも可能ですが”体験”に優るものはありません。
また、この子たちが将来「日本」を紹介する事になった時に今回の経験がきっと役に立つことでしょう。
夏休みも「日本文化」に関連した講座を準備中です。皆さんのご参加お待ちしています。


MOCOPLA(モコプラ)では、放課後を最大限学びの時間にするべく、キッズクラブ(学童保育)、レッスン(習い事)、スタディ(学習塾)の総合教育を行っています。
キッズクラブや各レッスン・スタディの無料体験を実施しています。しつこい勧誘は一切ありませんので、ご安心ください。お近くのMOCOPLA教室にぜひ一度お越しください。

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記事監修者 橋本直子

執筆監修者 橋本直子(はしもと なおこ)

株式会社MOCOPLA代表取締役
一般社団法人日本教育メソッド研究機構(JEMRO)監事

教育実習時に教師は向いていないと思い、一般企業勤務後に寿退社。子育ての中で、子どもが言葉や数量感覚を獲得していく過程が面白く「子どもって面白い!育つとは?」と興味を持つ。行列ができる塾を経営しながら、男子3人を育てあげる。塾では高校生に数Ⅲまで指導していた理系女史。

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