春休みアクティビティ① 【和に触れる!日本舞踊 風呂敷包み体験】
花柳流師範 花柳寿秀香さんをお招きして日本舞踊と風呂敷包みの体験会を行いました。
目次
日本舞踊とは?
日本舞踊は、古くから受け継がれてきた舞や踊りなどが融合し、より美しく様式化して見せることから生まれました。表現するのは、着物が普段着だった頃の人々の暮らしや”こころ”。
舞踊家は身体の動きだけで、さまざまな情景や役柄、心情を表現します。踊り手の技術はもちろん、それを観て楽しむ人々の豊かな想像力が日本舞踊の世界を広げます。
子どもたちは、着物を来た先生を前に何が始まるのだろうと、緊張している様子…。
先生から、『日本舞踊』って知っていますか?の問いかけに緊張がとけたのか、『日本のもの〜』『昔の踊り〜』など元気な声が聞こえます。
特徴として・江戸時代の人物を描いている・衣装が役によって違う・歌詞にあった振りがついている・日常が歌詞になっている…などがあるそうです。また、日本舞踊で使用する『舞扇』も、使い方によっていろいろな小道具に変身するんだとか…。子ども達も、先生のお話を興味津々に聞いています。
説明のあと、先生が踊りを披露してくださいました。
一曲目は、『手習子(てならいこ)』女形。習い事の帰り道に、ちょっと道草をしてしまった女の子の踊り。「お年頃」の女の子の気持ちが描かれています。
二曲目は、『供奴(ともやっこ)』男形。武士のお供に仕える家来「奴」が主人公の踊りです。
普段、なかなか観ることが出来ない日本舞踊、貴重な体験です。日本舞踊を見るだけでなく、次は、子ども達も踊りを覚え披露します。
曲に合わせて踊ってみる
日本舞踊のお辞儀や立ち方、座り方を学び、その後、「しょうじょうじのたぬきばやし」の踊りを学びました。先生のお手本の踊りを覚えている真剣な眼差しです。
「手はどうやるの〜」「どっち向くの〜」「難しい〜」など声が聞こえます。
曲が流れると音に合わせ、♬ヤットン、ヤットン、ヤットントン♬と、ひらりと体を動かしたり回したり。
難しいなんて言っていたのが嘘のようにみんな上手に合わせています。最後の決めポーズは、みんな揃ってとても可愛らしい。子ども達の、振りを覚える早さには驚かされます。
日本舞踊のいちばんの楽しさは、物語の役になりきって、振りを踊ることではないかと感じるひとコマでした。
風呂敷包み体験
日本の伝統文化のひとつ「風呂敷」について学びました。
風呂敷は、様々な大きさ、形に対応でき、使わない時はたたんで持ち運ぶことができる便利なものです。そんな風呂敷の知恵や便利な使い方を学びます。
子どもたちは、慣れない結び方に苦戦しながらも、本や箱、紙筒、ボールなど素材も形状も異なるものを大小様々な風呂敷で包み、背中に背負いながら運ぶことなどを体験!大人気は丸いものの包み方です。サッカーボールを包んでみます。
先生の周りに集まり、どうやるのか質問攻めです(笑)『うまく包めない』『縛れないよぉ』『出来た出来た!!』など…楽しい声が聞こえ、和やかな時間でした。
さいごに
今回は春休みイベント「日本舞踊&風呂敷包み体験」についてご紹介しました。
伝統芸能を間近で体験することが出来たことは、とても新鮮で刺激的でした。小さいころに、記憶に残る体験をするということは、これから先の人生を豊かに生きることにもつながると思います。
「グローバル」という言葉が飛び交う時代ですが、「国際人」としては自分が生まれ育った国の伝統文化をきちんと知っておくことも大切なことですね。小さい時にこそ良いものにたくさん触れてほしいと願います!