春のアクティビティ⑤ 【理科実験(凝固点降下) 0℃より冷たい水はつくれる!?】
MOCOPLA春のアクティビティ、最後は理科実験でした。
今回は「0℃より冷たい水はつくれる!?」。さて、どのような結果が出るのでしょうか?
目次
水ってなに?
まず、子どもたちの質問してみます。様々な答えが出てきます。
「飲み物!」「雨!」「プールとか海」「液体」
小学生低学年から「液体」という単語が出てくるとは思いませんでした。さて、少し難しいですが、プリントの穴埋め問題です。
水とは、人が生きるのに必要な液体。色は透明。においは無臭。化学式は、H2O。つまり、酸素と水素からできている。冷やすと0℃で個体になる。あたためると100℃で水蒸気になる。
0℃で個体、100℃で水蒸気になることを知っている子は、数名いました。H2Oの化学式を知っていた子も!「化学式」という言葉にポカーンとしている子が多い中、大学4年生のKさんが「その物を、記号と数字で表したものだよ」と説明すると、皆「すごい!!」と言うように、目をキラキラさせていました。
0℃より冷たい水は作れると思う?どうやって?
実験の前に、予想をしてもらいます。まずはグループで話し合い、そのあと発表してもらいました。
各グループで話し合いが繰り広がり、様々な意見が出てきます。「塩を使ってアイスを作ったことがある」というのは、一つポイントかもしれませんね!
さて、いよいよ実験です!
実験開始
実験① 氷水をつくって温度を調べよう
実験に「予想」は外せません。まずは話し合って、予想してもらいます。温度は何度になるでしょう?
「0℃の直前の温度」に対する話し合いを5分程し続けているグループもありました。
「0.0000001℃まで下がったら、さすがにほぼ氷でしょ!」「でも0℃ピッタリまで下がらなきゃ氷にはならないんじゃないの?」「大体の話でしょそれは!!」等々…
予想を立ててみるって面白いですね。さて、実験してみましょう!
実験の結果、「0.5℃~4℃」になりました。0.1℃までは下がりませんでしたが、0℃で個体になる直前までは下がりましたね。
実験② 作った氷水に砂糖か塩を50g溶かして温度を調べよう
さて、またまた予想です。
味について予想した小学1年生のMくんには、笑ってしまいました(笑)
実験の名前が「0℃より冷たい水をつくれるのか」というだけあって、子どもたちも、「温度が下がるのだろう」というところまでは、予想できているようです。ですが「比べる」という点から「もしかしたら、どちらかは上がるのではないか?」という想像ができた小学4年生のTくんの思考力は凄いなと、感心しました。
実験してみた結果、「塩を溶かした時は、-15℃~-5℃・砂糖を溶かした時は、0.1℃~0.3℃」という結果になりました。塩でも砂糖でも温度は下がるけど、「塩の方が下がりやすく、砂糖の方が下がりにくい」という結果が分かりました。
実験③ さらに塩を100g入れ溶かして、温度を調べよう
さらに100g加える、つまり塩を150g溶かしたことになりますね。子どもたちの予想はどうでしょう?
掛け算ができる3.4年生は、1.2年生とはまた違った視点から予想ができますね。
実験してみた結果、「下がりませんでした!」凝固点降下の影響かもしれませんね。
さいごに
今回、久々に理科実験アクティビティを企画しました。紙ベースやタブレット等の勉強だけではなく、「自分で実験してみる体験」を重ねて、いつもとは違った発見をしてほしいなと、思っています。
夏休みも、理科実験アクティビティを企画しようと思っています!是非、参加してみてください。