冬休みアクティビティ 【かっこよく和食を食べよう!マナー講座】
12月26日に行われた【かっこよく和食を食べよう!マナー講座】のご報告です。今回は【キレイな日本人プロジェクト 伝統美養塾】の毛利涼子先生をお呼びし、マナー講座をして頂きました。
伝統的な日本人の食文化の『和食』は、2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。和食は、日本の伝統的な食文化で世界中から注目されています。
子どもにとっても栄養バランスが良く、健康的な食事としてオススメされているそうです。日本伝統の和食や行事に関する講師をむかえ、日本の食事、マナー、様々な行事に込められた意味や願いを子ども達が楽しみながら学びました。
目次
【白い紙】と【長い箸】??
ゆずの香りとともに講座が始まりしました。
机の上には、【白い紙】と【長い箸】が置いてあります。子ども達は、さっそく興味深々な様子。
「この箸長い~」「料理に使うの?」「ティッシュ?」「何の紙?」と、いろいろな声が聞こえます。さて正体は??
【白い紙】は「懐紙」
読み方は「かいし」と読みますが、中には「かえし」と呼ぶ人もいたり、丁寧にかわいらしく「お懐紙」と呼ぶ人もいるそうです。懐紙とは、基本的に和紙を二つ折りにした小ぶりの和紙で、ハンカチ、ちり紙、便せん、メモ用紙、皿、敷き紙、包み紙などに使える大変便利な和紙のこと。
昔は着物の襟元に懐紙をはさんで持つことが貴族や武士の身だしなみだったそうです。
【長い箸】は「吉野杉の箸」奈良の吉野山地で育つ吉野杉の木を使って作られた、両端が細くなっている『祝いの箸』です。
両端が細くなっているのは、一方を神様が、もう一方を人が使うことを意味しているそうです。
伝統行事について
お正月
お正月には、幸せを願っていろいろな意味をこめたおせち料理が用意されます。新しい年の福を招く年神様を家に迎え、神様と家族がいっしょに料理を食べることで、人々はその年の健康と豊作ほうさくを祈ったそうです。子ども達は、静かに先生の話に聞き入っていました。
日本では、新年を迎える行事は『そこから掃除や飾り物をして、幸せを授けてくれる年神様を家に招く行事』だと考えられてきたとのことです。日本の行事は、家族の幸せを願う気持ちを形にしたもの。
大人になっても毎年その時期がくるたびに家族の思い出がよみがえり、子どもの宝物になりますよね。
おもてなし
「日本では昔から、相手のことを大切に思い、その心を行動として表す文化がある」と先生からの言葉に、子ども達からは、『人に対して優しい気持ちで接すること。』の意見が出ました!
モコプラの子ども達にも、家庭、学校、教室、地域など、どこかで「おもてなし」の行動ができるように育ってほしいと願っています。
ゆず湯
「ゆず湯に入ったことがある人~?」という先生の問いかけに手をあげる子どもが、数名いました。冬至の日に家族で、ゆず湯のことを話しながらお風呂に入ったことを教えてくれます。
冬至(2023年はは12月22日)とは、1年で最も日が短く、夜が長い。古くから『太陽が生まれ変わる日』と考えられ、希望に満ち、運気が上がっていくとされる。運がつくようかぼちゃを食べ、ゆず湯に入る。
香りが強いゆず湯は邪気を払い、元気に冬を乗り越えられると言われています。子ども達から「だから〇〇君は元気なんだー!!」と声が聞こえました(笑)
伝統文化体験
そばがき作り
そばがきは、そば粉に湯を練り混ぜ、塊にしたそば団子のことです。
鍋にそば粉を入れ水を少しずつ加えて、ダマにならないよう混ぜていきます。先生が、練り始めると「やってみたい!」と子ども達が先生の周りを取り囲みます。
練り始めると「重くなってきた」と変化を感じている様子。低学年には高学年がしっかりと横で手を取り、「こうやるんだよ」と教えている様子が見られました。
MOCOPLA四ツ谷教室では、異学年でグループ活動を行うので、高学年は低学年の面倒を見ることで成長し、低学年はそんな高学年を見ながら成長しています。ふと、このような行動がみられると嬉しく思います。
出来上がったそばがきに甘い白みそを付けて実食です。初めて食べる子ども達が多く「おいしい!!」と完食する子もいれば、「味がしない」など感想を言う子どももいました。「家でも作ってみたい!」と子ども達の声が聞こえたので、ぜひ機会を作ってお家でもチャレンジしてみてくださいね。
お箸袋とお年玉袋作り
おりがみでお箸袋とお年玉袋を作りました。
いろいろな折り方もあるそうで、すこし難しくなると、先生に助けを求める子もいれば、一人でがんばる子もいたり、また、困ってる様子を見た高学年の子が手伝ってあげたりと、折り紙を通していろいろな子ども達の姿が見られます。
家族にもあげたいと集中して折ったたくさんの袋を、満足した様子で大事そうに手にしていました。後日、保護者様から「帰ってきてから、家族・親戚分の箸袋を追ってくれました。」とのことでした^^!
さいごに
今回は、日本伝統の和食や行事に関する盛りだくさんの内容となりました。
季節ごとの行事の由来や歴史や各地の風習など、日本人なら知っていたい文化を、子どものころから繰り返し体験することで、日本の四季や風土を感じる五感と心を育てたいと思っています。
日本の行事を知り、生活に少しづつ取り入れて豊かな気持ちで過ごせたらと思います。日本の文化について、子ども達が未来へ繋いで行くことが出来ると嬉しいと願っています。